第1631話:厚手の絞り

2016年5月10日 

雨模様が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?来週の5月15日(日)は京都府京都市中京区壬生の梛神社神幸祭で氏子による鼓笛隊、獅子舞、 猿田彦、剣鉾、花傘、神輿、鳳輦(ほうれん)と壮大な行列が行われます。四条通にはずら~っと露店も出て賑やかなお祭りですがお天気はどうでしょうか・・心配です。

本日は「厚手の絞り」

▼ふじこ様からお預かり致しましたのはコチラ!

素材は綿100%のロングカーディガンで、ややしっかりしたニット地です。

▼水玉の絞りを散らせてお色は花紺のようなネイビーに“水玉の個数はお任せ致します、
格好よく仕上げてください!“とご依頼です。

お任せくださいませ!!

▼まずは下絵!ポケット部分はやりにくいかなと思ったのですがバランスを考えると避けたくないので描きました!

▼青洟液の蒸発が早いのでサササッと糸入れ(手縫い)を施しました。

▼厚手生地の為裏表重ねない方が良いかなと思ったのですが、紙芯のサイズを大きくして
いつもの3倍の力で絞ればいけそうか・・。

▼微妙な厚さでしたが一気に絞り完成。ポケット部分は重ねず裏にも別で絵を刷って3枚重ねを避けました。

▼かなり本気で力を入れて絞ったのでガチガチ!!

▼ドーン!いきなり染色完了です!濃い目で染めましたが染料を良く吸うので扱うのに一苦労しました。

▼防染はこんな感じです。厚手となると中まで染料が浸透していないか心配ですが、

▼完璧です!職人なので当然ですが!!

▼後ろも線を引いたように一滴も染料は入れておりません!!これぞ職人技。

▼こんな感じでいかがでしょうか?憎いほどカッコよくなりました( ̄ー+ ̄)

世界に一つだけしかないカーディガン羽織って頂いたら更にカッコよくなるのでは!!

たばた

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