2011年9月25日 

第81話: 落款

昨日の続きです。

京都はすっかり秋らしい気候になってきました。
小学生の頃、秋の遠足から学校に帰ってくると「家に帰るまでが遠足だから気をつけてかえりなさい」と先生が言っていた記憶があります。絞り手ぬぐいも同じで納品までが絞りの工程です。

▼アイロン掛けが終わると次は落款です。こちらがSOU・SOUの「S」とたばた絞り「田」を合体させたSOU・SOU×たばた絞りのハンコです。

▼布に押せて洗っても落ちないインク、あるのだろうか・・・。
ありますよ。と、ハンコ屋さんが差し出した物がこちらです。

▼お値段は1879円と結構な値段ですが、それなりに側がしっかりしていて、ロック付き!

▼「●カートリッジ交換方式の為、めんどうな補充の手間がいりません。」と店員さんに進められ、それなら少々高くてもいいか。と、購入

何ヶ月か前にインクが無くなり、カートリッジを買いに行くと、「只今カートリッジが売り切れてます。補充インクならございますが」とめんどうな補充の手間がいらないと進めておきながら補充インクを進められ値段を見ると1500円です。高っ!!
詰め替え用シャンプーの感覚なら、500円ぐらいと思っていました。
洗って消えるかもしれませんと言われ仕方なくもう一度本体ごと買うことにしました。

そして先日またインク切れで同じ店に買いに行くと「カートリッジは廃盤しております。補充インクならございますが」と進められ、初めに買った時にはカートリッジは既に廃盤しており、「そうなんですか。それなら仕方ないですね。では本体をもう一つ」
と、怒りを抑えられる仏様のような方がおられるなら一度拝んでみたい!
それなら本体を店に置かないか、うしろの説明書を訂正しておくか、売る際に説明できるようにしておくか・・・、と、言いたいところですが、

ここはもう一度だけ我慢して、本体ごと買うことにしました。

「傾き絞り職人」これしきのこと・・・、全く微笑ましい事です。

▼こんな立派なスタンプ台が三つもたまりました。

早く次の手を考えないと・・・。

▼気を取り直して、洗っても落ちないインクでハンコを押していくわけですが、気を抜くとエライ目に合います。

今はありませんが、二つに折り畳んだ手ぬぐいのほつれをカットした流れでハンコを押して30枚の手ぬぐいなのに60個押して没にしてしまった事もあります。ぶっ倒れました。

▼そして紙帯をつけて、バーコードを貼って、


完成!!

「家に帰るまでが遠足だから気をつけてかえりなさい」

よくわかりました。

<おしらせ>
平成23年9月25日(A),26日(B),27日(A),28日(B),29日(A),10/2日(B)
A=田端和樹
B=田端正美(父)
西陣織会館にて絞り実演をさせて頂きます。
京都市上京区堀川通今出川南入
TEL(075)451-9231
FAX(075)432-6156
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伝統産業見学施設
開館時間 AM9:00 ~ PM5:00
入館料 無料
会館内容
 きものショーの上演、西陣織の製織実演、
 西陣織の展示即売、手織体験、舞妓衣裳、
 ホビー教室、十二単着付、アートインテリア教室
 レストラン、駐車場完備
お近く来られましたら是非お立ち寄り下さいませ。

たばた

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