2011年7月10日 

第4話:紙芯の向こう側

同じ環境で育てた子でも同じ子は他にいません。それは人が育てたからだと思います。同じ条件で絞りをしても同じ物はできません。それは人が作るからだと思います。

▼本日は「紙芯」を作る工程をご紹介させて頂きます。熱に強いゴムや塩ビといった素材の物は何度でも使えるのですが、芯に堅牢度の高い染料が付くと手入れが大変な事やコストがかかる事が難点です。作るのは大変ですが紙芯に替わる物はありません。
素材は新聞紙で芯の大きさは枚数で変わります。
力と感覚で巻きあげ最後は新聞のインクなどが付かないように「化粧紙」を巻きます。


▼芯の断面図を見て頂くと分かるかと思いますが少しでも隙間や空洞があるとそこから染料が入ってしまいます。

▼「袖なしジバン」に合わせ3000個作りました。
「紙芯」が巻けるようになるには2年以上は修行が必要です。

腕の皮がめくれてきますがひたすら巻いていると「あれ?こ、これは・・・。」って思う時があります。私はこれを「紙芯の向こう側」と呼んでいます。これが分かれば達人です

明日はこの「紙芯」を使った「根寄せ」を紹介させて頂きます。

たばた

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