2011年10月8日 

第94話:糸~その壱~

絞りにでは、「素材」「太さ」「色」特性を見極めて技法に合った糸を使い分けております。使用する糸の多くは手芸店にありませんので数少ない専門店と取引きをしております。ですが、現在では糸を使うモノの殆どは外国で生産されております。
先日、経営の悪化と後継者不足によって長年取引きさせて頂いた糸屋さんも、11月には店を畳むとご連絡がありました。
新たに糸屋さんを探さなければなりませんが、新たな糸屋さんも現状は同じです。
現実は刻々と近づいておりますが、日本製絞りを残すためにも踏ん張っていきたいと思います。

本日はそんな希望に満ち溢れた、たばた絞りが使う「糸」をご紹介させて頂きます。

▼糸入れ(運針)には綿100%の生成り糸を使用しております。


糸が太すぎたり強過ぎると生地を傷めてしまい、細すぎると加工途中で切れてしまいます。

▼市販の色糸は染色の際の色落ちで白生地に付着することがありますので、
堅牢度の高い染料で白糸を染めております。

▼絞りを施すと、シワが集まり柄が分からなくなる事があります。
このように糸で色分けする事で、黄糸は「帽子絞り」青糸は「巻き上げ絞り」と加工しやすくなります。

▼ホタル絞りに使う糸はポリエステルが含まれておりますので細くて丈夫な糸です。

▼ポリエステルが含まれているため染色後も糸は染まらず白いままです。

まだまだございますので本日はこのあたりで、
明日に続く

たばた

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