2011年7月11日 

第5話:詰め込まれた紙芯

やっとの思いで絞った商品を風呂敷に包んで染め屋さんに持っていくと、そこには外国で加工された絞り商品が山積みにされているのをよく目にします。100人ぐらいで絞ったと言えるぐらいの量です。あの量を日本の絞り職人に振り分ければ腕の良かったあの方も跡継ぎしていたあの方も絞りを辞めなくて済んだのにと思うと残念です。
先日その染め屋さんに「もう持ってこないで欲しい」と断わられました。山積みされた外国絞りに追われて風呂敷一つ分が面倒になるようです。
仕方ないですね。

本日は紙芯を使った根寄せ、「芯入れ」をご紹介させて頂きます。

▼根寄せをした際に出来る空洞に紙芯を詰めます。


▼シワを均等に、染まるところと染まらないところを分けます。

▼一番下の糸目が染め分けの境目です。指先のみでこの作業を3000個施します。

絞りを初めてから毎朝グーのまま手が開かず激痛に耐えながら逆の手で指を起こしています。「バネ指」とゆう腱鞘炎は手術をしないといけないようです。「バネ指」の事を忘れてボーリングをした時は玉に指を持って行かれたと思いました。
明日は「括り」を紹介させて頂きます。

たばた

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