2016年5月27日 

第1640話:京都造形芸術大学~放課後編~

授業が終わってからも熱心に作業を続ける生徒さんがおられ、
着抜雪花絞りではなく板防染絞りをチャレンジされていました。板防染絞りって短い生地だといたって簡単なのですが長くなればなるほどむちゃくちゃ難しくなっていきます。これはほんとに口で説明しても「ん~?よ~わからへん!」って、そりゃそうだと思います。色々質問してこられても言葉には限界があり、熱心に質問してこられ「販売するのでいいもの作りたいんですよっ!!」とゆうことで放っておけなくなり授業終了後の放課後??板防染絞り制作にお付き合いすることになりました。

本日は「京都造形芸術大学~放課後編~」

▼同じ形の板と板であらかじめ畳んでおいた生地を挟み、圧力をかけて染料の侵入を防ぐことで板の形通りに模様を表現するわけですが、

▼生地が長くなると畳んだ生地の厚さが変わるので両側から二枚の板を挟むだけでは圧力が行き届かず広げると両端から真ん中に向かって板の形の模様が崩れていくことになります。そうならないように畳んだ生地の中にこまめに板を入れていく必要があります。更にその板全てどの角度から見ても同じ位置になっていなければ少しのずれがあると板の模様通りにならないだけではなく圧力を掛けた際に崩れてしまいます。

▼しかも一度染めてから全ての板を外し、染めた事でシワだらけになった生地が折り重なったりダブっていたりしていないかチェックしつつ板全部を少しずらしてもう一度圧力をかけて再び染めるとゆう僕と同じデンジャラスな事をしようと試みはりました。目が職人モードにっ!!

▼いざ染色っ!!染色も難しく生地のすき間に染料がしっかり入るように生地を割りながら染めなければムラになります。しかしやりすぎると染料液の中で板が崩れてしまいますので慎重に。

▼オレンジとグレーで地がカーキ色の板防染絞り。

▼赤とグレーで地がレンガ色のような板防染絞り。

満足な仕上がりに「めっちゃ可愛く出来たし自分で使お~っと」って・・・。
祇園祭の時期に「SOU・SOU×造形大学」で販売されるそうです。
終わったころは外がもう真っ暗に・・頑張られました(^^)

たばた

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