2019年12月31日 

第2029話:作業服

仕事とプライベートのメリハリをつけるように作業着を着たり、ひと目見て作業中と分かるように作業着を着る意外にも作業着にはその仕事ならではの工夫もされています。例えば整備士さんや農家の方が着られるつなぎタイプの作業服などは上下が繋がっているためゴミやほこりや汚れが内側に入ることを防ぐことができ怪我を防ぎやすいなど衛生面と安全面の高さが特徴です。またファスナーも上下で一直線に繋がっていることやベルトを締める必要がないため服が引っかかったり機械に巻き込まれたりすることを回避することもできます。作業着には“動きやすさ”“安全性”なども求められます。

僕はなるべく柔らかく動きを邪魔しないことや通気性を高めて汗が張り付かないようにするなどなるべく作業の邪魔にならない生地を選びます。色落ちしやすいものは製品に色移りするのでNGです。ラベルやプリントされた部分は通気性が悪く汗をかくと雑菌が溜まったりやすく引っかかりやベタつきの無い生地を選びます。絞りでは手先を使うのですが作務衣は七分丈になっているので作業の邪魔になりません。染色の際はロールアップが出来るので水仕事も作業を快適に行えます。
動きやすさも重要ですが安全性を高めるという点でも重要です。染色では火を使うことも多く万が一化学繊維の服に火が燃え移ると一瞬にして燃えてしまうこともあるため綿や麻の素材がおすすめです。作務衣にはファスナーやボタンなどの装飾品も少ないので製品に引っかけて傷めないようにもなっています。

▼綿麻は夏は涼しく冬は暖かいので一年を通して着れます。

▼生成生地。

▼無地もいいのですが、絞りを入れます。

▼下絵は新撰組。

▼染め分けでいきます。

▼色はどうしよう、

など迷うのも楽しい。

たばた

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