「親父の後継ぎしなあかんぞ!」と周りの方によく言われ続けてきましたが反抗期には
「何でこんな地味で古くさい事せなあかんねん!」と蹴り上げたタコぼうしに穴が空き、母が徹夜で解き、父が括り直していました。
▼本日ご紹介させて頂くのは母親の姉でもあり父親の先輩でもある女絞り職人「那須富子」さんです。
複雑な柄も那須さんにかかれば完璧に「根寄せ」されます。
▼夫の那須正太郎さんは前市長からも賞を贈られる程立派な伝統工芸士さんでしたが7年前に他界され富子さんは現在一人暮らしで絞りをされています。
▼年季の入った絞りの道具です。
故意に削ったわけではなく心が通った道具は使い手に合わせ形を変えていきますます。
二人仲良く絞りをされてた頃を思い出します
お通夜の時、絞りの道具を棺に入れようとしたおばちゃんに
「俺が使うから置いといてくれへんか」と言ったのが絞りを始めるきっかけです。
5年間会社勤めをしていて絞りの事なんて一ミリも考えた事なかったのですが、
その言葉は心から絞りがしたいとの思いと両親に対しての謝罪の気持ちでもありました。
那須富子さんは伝統工芸士を支えてきただけあってスゴ腕の職人です!
この方に弟子入りすれば間違いなく世界一の絞り職人になれます。
ただし、多趣味な為弟子入り出来るかわかりませんが。
たばた