2011年7月24日 

第18話:京・雪花絞り~その参~

本日も引き続き「京・雪花絞り」についてご紹介させて頂きます。

雪花絞りの挑戦は大量の失敗作を見て「やめるのはもったいないなぁ」とゆう気持ちで「あと一回だけ頑張ろう」とやってみればやはり失敗。でも何か「次の一回で出来そうな気がする」それでもやはり失敗。この繰り返しで、入り口も出口も無い迷路に迷い込んだ状態が続きました。

▼こちらは初号機と二号機です。絞りで電化製品を使うのは初めてです。
零号機は使いすぎで潰れました。


▼ある日「あれ、これは・・」と思う瞬間があり、これはひょっとすると「雪花の向こう側」? 今までとは明らかに違い花が開こうとしていました。
今やり続けないと二度と開かないと思いひたすら「畳む」「挟む」「染める」を繰り返します!

▼夜中の3時頃に開花しました!赤く染まった元気な赤ちゃんです。(そんな気分でした)
「朱雀」と名づけました!SOU・SOU伊勢木綿にて御覧下さいませ。
 
▼今思えば「雪花の向こう側」と感じたあの瞬間は「雪花の入り口」だったのだと思います。

「京・雪花絞り」は永久に不滅です!
まだまだ繰り出して行きますので乞うご期待下さいませ。

人が作った物は壊れます。壊れたモノは直せても失ったモノは二度と元には戻りません。
伝統産業では後継者不足、国産原材料の不足、国際的製品価格競争、工芸品そのものも守りの状態に陥ってしまっている現状で
「真似された」「負けたくない」「教えたくない」と言われる方もおられますが
私は意思を継ぐのも真似をするのも教えてもらうのも良いと思います。
失われつつある絞りを守るにはこだわる事より残す事の方が大事だと思います。

たばた

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