2011年9月2日 

第58話:紫敷き実~その壱~

▼秋に美しい実を実らせる紫式部 (むらさきしきぶ)です。

花期は7月下旬から9月上旬です。日本各地の山野に自生し、「実」は枝に沿って、かたまるように紫の実をつけるところから「紫しきみ(しきみ=実がたくさんなる)」と呼ばれ、紫色の実の清楚な美しさを平安美女の「紫式部」 (西暦1000年頃の人)にたとえたそうです。


本日のご紹介は「SOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい/紫敷き実」です。

技法は、絞り染めにおいては基本技法でもある「巻き上げ絞り」を施しております。
絞りあがった形状が「唐傘」に似ていることから傘巻き絞りとも呼ばれています。

▼まずは下絵と糸入れです。

▼縫った糸を絞りの台に掛け、根寄せをします。

▼二本の糸を使い先の方まで巻きつけます。

▼「傘巻き絞り」の完成です。

基本技とは言え、奥が深い技法です。

明日に続く

たばた

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