第7話:究極ニッポンの職人1

本日は「染色」をご紹介させて頂きます。袖なしジバンにぼうし絞りを終えると次は「染色」ですが染料にはたくさんの種類があり染色方法も全て異なります。どれだけ上手く絞っても染色技術が悪ければ施したぼうし絞りのナイロンの中に染料が入ってしまいます。

▼こちらは京鹿の子絞り染色部会 伝統工芸士の木村隆男さんと息子さんです。
優しくて、探究心があり、無理なお願いも快く受けてくださり信頼のおける方です。

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第6話:力と技の共同作業

やるだけやって成功すれば大きな喜びが得られます。
やるだけやったのに失敗しても悔いは残りません。
やるだけやろうと決めました。

本日は「括り」をご紹介させて頂きます。絞りは手先で作業するイメージもあるかとおもいますが技法によっては力一杯締め上げる力技もございます。幼少の頃「桶絞り」が始まると迫力のあまり姉は耳を塞いでビビッていました。一方私は嗚咽が出る程泣いていました。ぼうし絞りの「括り」も肉体労働になります。

▼芯入れを施した一番下の糸(染色の境目)に特殊ナイロンを巻きます。
昔は竹の皮を使用していましたが現在はナイロンが主流です。
爪をヘラの代わりに使う為長く伸ばした爪は変形します。

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第5話:詰め込まれた紙芯

やっとの思いで絞った商品を風呂敷に包んで染め屋さんに持っていくと、そこには外国で加工された絞り商品が山積みにされているのをよく目にします。100人ぐらいで絞ったと言えるぐらいの量です。あの量を日本の絞り職人に振り分ければ腕の良かったあの方も跡継ぎしていたあの方も絞りを辞めなくて済んだのにと思うと残念です。
先日その染め屋さんに「もう持ってこないで欲しい」と断わられました。山積みされた外国絞りに追われて風呂敷一つ分が面倒になるようです。
仕方ないですね。

本日は紙芯を使った根寄せ、「芯入れ」をご紹介させて頂きます。

▼根寄せをした際に出来る空洞に紙芯を詰めます。

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第4話:紙芯の向こう側

同じ環境で育てた子でも同じ子は他にいません。それは人が育てたからだと思います。同じ条件で絞りをしても同じ物はできません。それは人が作るからだと思います。

▼本日は「紙芯」を作る工程をご紹介させて頂きます。熱に強いゴムや塩ビといった素材の物は何度でも使えるのですが、芯に堅牢度の高い染料が付くと手入れが大変な事やコストがかかる事が難点です。作るのは大変ですが紙芯に替わる物はありません。
素材は新聞紙で芯の大きさは枚数で変わります。
力と感覚で巻きあげ最後は新聞のインクなどが付かないように「化粧紙」を巻きます。

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