第90話:和心

2011年10月4日 

香りの良いキレイな花をレストランなどで豪華に飾ると料理よりも花の方が引き立ってしまったり、料理の匂いよりも花の香りが引き立ってしまったりと、料理を楽しまれに来られたお客様を迎えるにはキレイに飾ったつもりの花も邪魔になることがあります。「ある方が良い」か「無いほうが良い」かとゆうのはすごく難しい時がありますが、一番は相手を思う気持が大切かと思います。

本日は「和心」をご紹介させて頂きます。

▼すっかり秋になり西の空は入道雲から「さば雲」へ

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第89話:五葉の松~その伍~

2011年10月3日 

昨日の続きです。

現在「タコぼうし絞り」の技術者は父の世代に数名おられますが、次の世代で継承している者は残念ながら私しかおりません・・・。本当は染色工程の様子を詳しくご紹介出来れば、「タコぼうし絞り」の良さや凄さがより明確にお伝えできるのですが、色んなところからの圧力がかかっており、私はともかく染め屋さんにご迷惑をお掛けする事は出来ませんので、シークレットとなっております。この技法、残すなら今しかないだけに非常に残念です・・・。
私の力不足です。申し訳ございません。

▼まぁ、いっか!とゆう訳で、大事な工程をすっ飛ばし五葉の松(黄蘗)のタコぼうし絞りが染まってきました。

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第88話:五葉の松~その肆~

2011年10月2日 

昨日の続きです

本日は、「括り」のご紹介ですが、タコぼうしの括りは一つ目が括れても二つ目は一つ目が邪魔になり、三つ目は一つ目と二つ目が邪魔をして、とゆうふうにどんどん括るのが難しくなります。何十年と経験を積んだ職人でも括れない方も多く、絞り技法の中では非常に難易度が高い技法で技術者は数人としかおりません。

▼そして「五葉の松」は、芯が大きい為ずっしりと重みがあり、更に難易度は増します。

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第87話:五葉の松~その参~

2011年10月1日 

昨日の続きです

▼タコぼうしに使うナイロンは、万が一外部からナイロンに傷が付いたとしても大丈夫なように二枚重ねにして畳み熱で閉じた筒状の物を使います。

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第86話:五葉の松~その弐~

2011年9月30日 

ある方が、ちりめんの白い風呂敷に鹿の子絞りをビッシリと付けて、桶絞りにタコぼうし絞り白輪取りと、これでもか!と言わんばかりの絞り風呂敷に更に刺繍を入れ数十万円で売っておられ「ここまでしてもアカンか、物が売れんようになったな~」と言わはるので、「無地の方がマシじゃないですか」と言ったら怒られました。
私にはテーブルに飾られたバラより野に咲くレンゲソウの方がキレイに見えます。

昨日の続きです

五葉の松(黄蘗)ですが、こちらも五葉の松(橡色)と同じで下絵→糸入れ→「平縫い締め絞り」
を施し、黄色に染色です。

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