2011年9月22日 

第78話:わっか~その壱~

以前勤めていた職場で聞いたのですが、中指だけを折り曲げた状態で両手の指を合わせ、親指、人差し指、薬指、小指の順番に離してみると不思議なことに薬指だけが離れません。そして、左手の薬指の血管は心臓につながっていることから、この指に結婚指輪をはめると心に愛情が伝えられ永遠に離れないとゆう意味があるそうです。

本日は「輪」をご紹介させて頂きます。

▼下絵はこのように、非常にシンプルな「〇」です。

素材はこれだけで十分で、後は味付けです。

▼糸入→芯入→そして鬼灯絞りですが画像のようにナイロンを少し長い目にしておきます。

▼スカイブルーに染色です。

▼鬼灯を開きます。

▼ナイロンが透けているので、しっかり防染されているのが分かります。

ここで麻糸を解きナイロンを外すとスカイブルーが地色の白い水玉模様の手ぬぐいになり十分味のある仕上がりなのですが、

「傾きたい」

との思いが高まり、

更に「ひとひねり」味付けをしております。

▼鬼灯を開いたナイロンを利用して、初めに括っておいた麻糸の3ミリし下を括ります。
ややこしい説明ですが画像がこちらです。

▼そして何事も無かったかのように鬼灯を閉じます。

ナイロンを長くしておいた理由ですが、

3ミリ下を括って3ミリ上に戻すので、合計6ミリは長くしておかないとナイロンが足りなくなり閉じることができなくなる為です。

▼この状態で染め屋さんに次の染色を依頼すると、「なぜ返ってきたのだろう?」と、
思われがちですが、閉じた糸を見て頂くと、

初めは地色と同じスカイブルーに染まっていましたが、

小細工後は白糸に変わってるので、安心して染めて頂けます。

そして染色後どのようになっているのか・・・、
明日に続く

<おしらせ>
平成23年9月25日(A),26日(B),27日(A),28日(B),29日(A),10/2日(B)
A=田端和樹
B=田端正美(父)
西陣織会館にて絞り実演をさせて頂きます。
京都市上京区堀川通今出川南入
TEL(075)451-9231
FAX(075)432-6156
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伝統産業見学施設
開館時間 AM9:00 ~ PM5:00
入館料 無料
会館内容
 きものショーの上演、西陣織の製織実演、
 西陣織の展示即売、手織体験、舞妓衣裳、
 ホビー教室、十二単着付、アートインテリア教室
 レストラン、駐車場完備
お近く来られましたら是非お立ち寄り下さいませ。

たばた

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