第1905話:雪花絞り

2018年11月10日 

行楽シーズンになるとトイレが混雑して行列ができてしまいます。
障がい者用トイレは最近「多目的 トイレ」などと明記されているところも多く、基本的には誰でも使っていいのですが障がい者用トイレでないと用を足せない人が来たときに使えないのは迷惑をかけてしまうので、できるだけ使わないほうがいいとはおもいます。
先日、車椅子を押して多目的トイレに入ろうと思ったら赤いマークになっており鍵が閉まっておりました。しばらくしても出てこられないので、ひょっとすると何かしらで鍵がかかっているけど中には誰もいないのかな?と思いながら急がすのは悪いけど一応外には待ってる人いますよと伝えたく軽くノックしてみると、ドタバタ音がして“ガチャ”っとドアが開いたかと思うと若い女性がスマホを片手に二人出てこられ足早に去っていきました。中に入ると食べカスやお菓子のゴミや飲みかけのジュースが投げ捨てられており散らかされていました。

勝手な想像ですが外は混雑していて座るところがないから簡易ベットを出して座って飲み食いしながら二人でスマホを見てゆっくりしていたらノックされた・・。

「基本的には誰でも使っていい」「ノックをしたら直ぐに出てきた」「ゴミは最初から」と言われれば何ら問題はないんです!マナーやルールがあっても「一休さんか!!」てツッコミたくなるくらいとんちきかせて屁理屈言う人がいて、その屁理屈って抜群に上手いんですよね!そうゆう知恵を自分の為じゃなく他人の為に使えば世の中もう少し過ごしやすくなるのではと思う。自分も気をつけよ。

本日は「雪花絞り」

▼こんな色で染めていきます。

▼黄色をベースに赤と茶色を混ぜますが染色後は発色するまではこんな色です。

▼徐々に酸化して色が出てきます。

ハギレを染めて色を見ますがハギレが吸収すると染料の色はどんどん変わっていきます。本生地を染めて自然乾燥で乾いてから色が合っているか照らし合わせますが、その時には色調整が出来ません。その日の気温や湿度や生地の大きさや吸収の仕方様々な要因で大きく色が変わりますので勘だけが頼りでぶっつけ本番のような感じです。

たばた

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第1904話:雪花絞り

2018年11月7日 

11月7日は「立冬」で暦の上では冬が始まりますが昨日今日と暖かいですよね。
西日本や東海では夏日になる所もあるそうです。サラッと見ていたらこんな記事を見つけました。

【「ハンドメイドは手軽、稼げる」メディア紹介に作家らから危惧の声】
布やビーズなどを使って手作りで制作する「ハンドメイド」のアクセサリーが注目を集めている。最近では、情報バラエティー番組「ヒルナンデス」(日本テレビ系)で取り上げられたが、ハンドメイド制作の実態が正確に伝わらないのではないかとして、様々な声が出ることになった。というのも、番組では「稼げる」ものとしてハンドメイドを紹介。「材料費200円に対し、販売価格は1300円」などとコストの低さが強調されており、実際のハンドメイド作家から「初期投資、練習、作業工賃、送料まで考えたら材料費だけでできる訳ないじゃん」などと疑問の声があがったとのことです。

だったら、タレントなんてええもん食うて笑てるだけにしか見えへんけどなぁ・・。
歌手って歌ってるだけやし材料費もなんもいらんやん・・。
くいもん屋なんて毎日同じ味のもの出してりゃいいんやし考えることも何もないやん。
染めものなんて色の付いた液体に浸けるだけやん!!
なんて言ったらシバかれますよ!!現場を知らない人間は言ったらだめだと思います。文句があるなら同じ土俵に立ってからと僕は心がけています。
興味ならともかく収入にするなら見えない努力や大変な下積みってのがあります。道具の準備や材料調達は思った以上に大変だし、デザインも考えなきゃいけない。作っているうちに当初の考えでは上手くいかずに途中で変更や作り直しなんてのもザラ。売れたはいいが、想像もしていなかったクレームや不具合を指摘されたりすることもあります。
障害者の作業場で作ったものを売っていると世間では「安く買える」というイメージがあるようです。物をきちんと見ず、障害者の作品というだけで「あら、意外と高いのね」なんてよく聞きます。どれだけ大変な思いで作られているか!仕上がりは本当に丁寧できれいに仕上げられている。それを仕事としているにも関わらず賃金は安い。
ピカソの有名な話で「あ、ピカソだ!これに絵を描いてください」と言った人に対し、サラサラッと絵を書き上げ、高額な料金を請求したそうです。その人が驚くと「この絵はこの30秒で書き上げたんじゃない。私のこれまでの人生によって書き上げたものだ。」というエピソードがあります。
高い安い、儲かる儲からないの話だけじゃなく価値についても一緒に伝われば見え方も変わるのにな、なんて思う話題でした。

本日は「雪花絞り」

▼とその前に、水に浸けておくと卵から孵化して中の小さな恐竜が数倍に大きくなるってオモチャを水に浸けていたのを忘れていて久々に見てみると半身浴で顔だけ水面に出ていたせいでバランスの悪い恐竜が・・・。中々愛嬌があって可愛かった!!

▼そして雪花絞り!!試しに試して色出し!!中々思うように出ないもんです。

▼全4柄を知多木綿に雪花!!!これは何になるのでしょうか?僕も知らないのですが気合を入れて染めていきます!!

やばい・・忙しくなってきました・・。

たばた

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第1902話:黒染め

2018年10月30日 

つい先日まで40℃を超えてる~!!なんて言いながら染め場に立っていたのに肌寒くなってきました。
皆様体調崩されませんように。。

本日は「黒染め」

▼手ぬぐいを黒で無地染めしました。

▼畳みこんで、

▼着抜の雪花絞り。

黒は行き着いた色ではなく、はじまりの色。う~ん・・深い・・難しい。

たばた

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第1896話:ロータス(=蓮)効果

2018年9月14日 

新品の衣類の多くは撥水加工がされております。撥水加工は目には見えないミクロレベルで細かな突起状のものが生地についていて、水は表面張力により弾かれるという仕組みだそうです。生地に撥水加工をすると“丈夫で長持ち”“汚れにくい”“生地が織りやすい”“艶が出る”“汗ジミが出ない”などの効果があります。当然その後染色することを想定していないので撥水する生地を染めるのは大変です。
通常絞り染は染料を水(お湯)に溶かし、60℃以上の温度の水溶液中に衣類を浸し撹拌しながら染色しますので撥水が弱まった状態になるため撥水がかかっている生地が全く染まらないというわけではなく染まる場合がほとんどです。ですが染まり方が弱かったり、撥水加工がきつくかかっていて撥水がムラに残っている場合はムラに染まってしまう場合があります。
問題は雪花絞りのように撹拌をせずに染料を吸収させ、吸い上げることで模様を生み出すような染色方法に撥水加工がされている生地を使うと思ったような模様や色を出すことはできません。
「それでも、ムラになっても構わないから染めてほしい」という場合は染めさせていただいてます。

本日は「ロータス(=蓮)効果」

▼この生地もかなりきつく撥水加工がされています。

▼蓮の葉も同じ原理で水がコロコロと弾かれて落ちる際、泥や小さな昆虫なども一緒に落ちることで葉をきれいに保っているそうです。そしてこの効果をロータス(=蓮)効果と呼ぶそうです!

撥水加工を分解する方法もあれば何度か洗えば撥水が弱くもなってきます。ですが手をかければかける程生地も傷みコストも上がってくるためやっぱり撹拌しながらじっくり染める浸染が向いています。

▼とゆうことでいくつか染めてみました。

こちらはネットショップにて。
※一部染めムラや染め汚れがありますがご了承ください。

たばた

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第1892話:夏休みの自由研究

2018年8月28日 

夏休みの終わりごろ京都では地蔵盆があり早いところでは昨日から児童たちが登校しておりました。まだまだ残暑厳しい毎日ですがいつのまにかセミの鳴き声もしなくなり夏の終わりを感じる今日この頃、今年もたくさんの方が雪花絞りを手にしてくださいました。
雪花絞りは自然現象を利用して偶発的に模様が出るため再現性が非常に難しく同じ色や形を出すのは極めて困難です。本日は夏休みの自由研究と題して雪花絞りの原理について少しだけまとめてみました。

本日は「夏休みの自由研究」

▼用意するものは三つの容器と乾いた布。

▼両端の容器に水を入れ、それぞれ青と黄色の染料を入れます。

▼両方の染液から真ん中の容器に布を架けます。

▼重力に逆らって布が染液を吸い上げます。

背の高いヤシの木なども地下深くに溜まった雨水を根から吸い上げ木全体に水分が届くそうです。

▼両方の布の先からポタポタと雫が落ちてきます。

▼数分のうちに溜まってきました。

▼新しい布を用意してそれぞれのカップに浸してみます。

▼このように真ん中のカップには青と黄色が混ざり緑の液を作ることができました。

雪花絞りはこういった「毛細管現象」を使って色を混色させて染めるのですが、製品には吸い上げやすい布や吸い上げにくい布、元々色の付いた布もあります。さらには色によっても吸い上げやすい色や吸い上げにくい色もあり染め液の温度によっても大きく吸い上げ方が変わります。もっと細かく言えばその日の湿度や気温によっても変わります。その吸い上げ方が一滴でも多く混ざると色も変化します。それを13mの長さに均等に模様を出すとゆうのは奇跡に近いと僕は思います。言葉では“畳んで、挟んで、浸ける”だけなんですけどね(^^;

【はなもとめの予定】
9月17日OSAKAアート&てづくりバサール(ATCホール)
9月22日~24日京都アートフリーマーケット(京都文化博物館別館)
10月13日14日BORDER!(京都みやこめっせ)

ネットショップminne販売中

たばた

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