2011年10月3日 

第89話:五葉の松~その伍~

昨日の続きです。

現在「タコぼうし絞り」の技術者は父の世代に数名おられますが、次の世代で継承している者は残念ながら私しかおりません・・・。本当は染色工程の様子を詳しくご紹介出来れば、「タコぼうし絞り」の良さや凄さがより明確にお伝えできるのですが、色んなところからの圧力がかかっており、私はともかく染め屋さんにご迷惑をお掛けする事は出来ませんので、シークレットとなっております。この技法、残すなら今しかないだけに非常に残念です・・・。
私の力不足です。申し訳ございません。

▼まぁ、いっか!とゆう訳で、大事な工程をすっ飛ばし五葉の松(黄蘗)のタコぼうし絞りが染まってきました。


▼「ん~~、ん~~」と力を込めないと解けないようでは時間のロスになります。手際よく解き作業が行えるように力一杯括ったのですが、簡単に解けるように括っております。

▼このように糸目で染め分けが出来ております。

▼中には一滴の染料も入っておりません。「括り」と「染め」の呼吸が合わなければ成し得ない至難の業です。

▼脱皮、

▼糸を解き、

▼平縫い締め絞りを解くと、

SOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい「五葉の松」~黄蘗~の完成です。

京都には四つの有名な松がございます。
①金閣寺の「陸舟の松」
②善峯寺の「遊龍松」
③宝泉院の「五葉松」
④SOU・SOUの「五葉の松」
いずれも「五葉松」で、京都の名所の代表的な松でございます。

たばた

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