本日ご紹介させて頂きますのは「大ぼうし絞り」です。
▼京都観光の帰り道で「今日は楽しかったね」と、そっと差し出されたものがこんなものだったら、思わず「晴れてよかったね」と言ってしまいます。
こちらは旅行前に吊っておいた「てるてる坊主」ではありません。
紙芯では対応できない程大きい柄は桶絞りを用いるのですが、ナイロンの普及と技の向上から生み出された現代の絞り技法です。
▼青く染色された大ぼうしの括りを解き、ナイロンをはずします
▼「木芯」です。紙芯やゴム素材のような反発が無く力一杯括るだけでは染料が入ります。括り技法は手首をひねりねじり込むように回しながら目一杯力を込めます。
と、分かりにくいご説明ですがこれを括り続けるとリンゴぐらいは簡単に握り潰せる力が付きます。
▼根寄せの糸をはずします。
▼出てきました。こちらはSOU・SOU×たばた絞り「誠」が正体です。
SOU・SOU伊勢木綿で御覧下さいませ
京都観光の帰り道で「今日は楽しかったね」と、そっと差し出されたものが京都新撰組の旗の柄を京絞り染めで作った手ぬぐいだったら、「また行こうね」と言えると思います。
たばた