2011年7月22日 

第16話:京・雪花絞り~その壱~

本日ご紹介させて頂きますのは「京・雪花絞り」です。

雪花絞りのご紹介をさせて頂くと呉服業界の方も喜ばれるかと思いますので必要以上にご紹介させて頂こうかと思います。

▼おかげさまで日々大変忙しくさせて頂いております。雪花絞りは字の如く雪の結晶のような模様に似ている事から付いた名前と言われております。折り畳まれた生地を板で締め、染料を浸透させることで模様を生み出す技法です。板を締める力加減や染料の浸透、染料に浸ける角度など少しの加減でその色と形は全く別の物になり同じ物は二度と作れない偶然が生み出す幾何学とされています。その難しさから技術者は有松におられる張正さんただ一軒がされていた幻の絞り技術です。そんな雪花を京都にも咲かせようと『京・雪花絞り』と名付け頑張らせて頂いております。


『雪花絞りはどこで教わった?』や『真似をした!』とよく問い合わせ頂きます。
私が雪花絞りを始めた理由は雪花を表現したいとゆう気持ちはもちろんありましたがそれ以上に張正さんが歩まれてきた雪花の道を自分も歩みたいと思ったからです。
模様を表現したいだけなら技術者に教わればいいかと思いますが、それは
カンニングをして合格したのと同じで自分の力ではないと思います。
模様だけを後世に伝える職人ではなく心の通ったモノ作りを伝えていける職人になりたいと思い
誰からも技術や工程を教わる事はせず独自ですることを選びました。
何よりも苦労せずに雪花絞りを表現したのではゼロから雪花を築かれ現在までたった一軒で守って来られた張正さんに失礼になると思いました。

現在では何人かの技術者がおられます。それを真似事と言われる方もおられますが真似をして出来る程簡単な技術ではありませんので世に出ている雪花絞りは全て本物だと思います。

たばた

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