2012年5月18日 

第317話:京都造形芸術大学~板締め絞り~

絞りをしているとき、仕上がりはイメージ出来ているにも関わらず
「おおおおっ!かわいい!!」と仕上がりを見て驚く事が多々あります。
自分がかわいいものを作ろうと思ってる以上に絞りが可愛くしてくれているのだと感じます。
なんとも不思議な感覚です。

本日は「京都造形芸術大学~板締め絞り~」の講義にて

▼京都造形芸術大学に行ってきました。

▼講義の内容は“板締め絞り”による伊勢木綿の染色です。

▼教室にはインディゴで染められた絞り手ぬぐいがありました。深い藍色に魅かれます。

▼本日は直接染料を使ってカラフルな板締め絞りの実習です。こちらが見本で染めたものです。
左が抜染を用いた板締め絞りで、右は抜染せずに重ね染めした板締め絞りです。
この違いが一目見て分かれば合格です!!

▼畳み方、挟み方をご説明後、チャチャチャっと各自染色に!
僕は考え込んでしまうタイプですが、皆さんすごいと思ったのは、行動力です!

▼さすが設備は完璧です。ここまでそろっていれば板締め絞りの染色は完璧です!なんでも出来ます!
自分家にこんな楽しい場所があれば外に出ないですね。

▼こちらの学生さんは赤く下染めされた後、丸い板で挟み、ハイドロで抜染です!

▼抜染されたところを抹茶色に染め替え、

▼抜染を用いた板締め絞り!!かわいい~!!これはイイ!!

▼抜染せずに重ね染めした板締め絞り!これもいいですね~!!

▼混ぜた色と混ぜた色の重ね染めは地色が渋くなり和の雰囲気が出てこれもまたいいですね。

▼ここまで完成度が高いとプロと変わりません。

どうでしょうか!?この若い感性と秘めたる可能性!
他にもまだまだ良い作品がありますが紹介しきれないのが残念。
京都も絞り祭りみたいなのがあればもっと見てもらえるのになぁ。
しかし、板締め絞りは無限の可能性を秘めていますね。

たばた

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