2011年9月4日 

第60話:くろの不思議

色は混ぜることで限りなく黒に近づいてゆきます。黒にはあらゆる色相が含まれていますが、
実際にはいろんな色を混ぜても黒にはなりません。
白と対象的な色である黒の良いイメージは、高級、上品、男性的、モダン、シャープとありますが、
あまり良くないイメージでは、カラス、夜、悪、重い、闇、と、不吉な色の代表のような気もします。でも、実際に日常で黒を見かけるときにはそれほど悪いイメージで見ているわけではありません。
黒は何も見えないからこそ、いろいろなことを想像させてくれます。

本日は「くろ」のご紹介です。

▼「タコぼうし絞り」が黒に染まって帰ってきました。


▼しっかりと括られていますので外だけが黒く、中は染まっていません。

▼どのようにお伝えすればよいのか分かりませんが、
黒に染まった時点で命が吹き込まれており、自らの意思で動きまわります。

▼「押すな!押すな!」と、言っています。

▼「足を踏まれた」と、もめております。

▼一袋に100匹います。

▼窮屈だったナイロンから抜け出し、

▼一匹捕まえ、

▼糸を解いてやると、

▼なんとも愛らしい姿の「まっくろくろすけ」が姿を現します。

▼ここまでは何事もないのですが、問題はここからです。この後いくつかの工程があるのですが、その間に「まっくろくろすけ」が動き回り、付いてなかったところに黒い煤を撒き散らしていきます。

不思議としか言いようがないのですが、黒は何も見えないからこそ、いろいろなことを想像させてくれます。

たばた

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