2011年9月9日 

第65話:はなもとめ~その肆~

本日のご紹介は「はなもとめ完結」をご紹介させて頂きます。

いよいよ最後の染色が終わり、解きの工程です。
番外編でご紹介の通り、染めの回数が増えればそれだけ失敗のリスクも高くなっていきます。緊張の瞬間です。

▼「あかね空」は黄色の上に赤の染料を乗せることで、オレンジになります。


▼「あぜ道」は黄色の上に青の染料を乗せることで、緑になります。

▼そして、ぼうし絞りを解くと、白の際に括っておいたぼうし絞りと、黄色の際に括っておいた、ぼうし絞りがでてきます。


白のぼうし絞りは、二度の染色に耐えたことになります。途中で括り直すとゆうことは出来ませんので、しっかり括っておかないと緩んだり解けたりすると染料は色んなところから入っていきます。

▼「月あかり」は残りの蝶をぼうし絞りと平縫い締め絞りをして黒に染色です。

*流れは同じですので以降割愛させて頂きます。

▼ぼうし絞りは糸目通りに、

▼平縫い締め絞りは線通りに、

▼二度の染色と、力一杯締め上げられた紙芯はここでお別れです。ありがとう。

▼左から「あぜ道」「あかね空」「月あかり」

「SOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい/はなもとめ」の完成です。花を求め飛んでおります。

蝶の成虫の寿命は7日間程だそうです。蝶はなにを求めて生きるのだろう?と考えたとき、理屈なんてものはなく、ただ、花を求めて飛んでいる。それだけで十分美しく見えます。

<おしらせ>
平成23年9月25日(A),26日(B),27日(A),28日(B),29日(A),10/2日(B)
A=田端和樹
B=田端正美(父)
西陣織会館にて絞り実演をさせて頂きます。
京都市上京区堀川通今出川南入
TEL(075)451-9231
FAX(075)432-6156
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伝統産業見学施設
開館時間 AM9:00 ~ PM5:00
入館料 無料
会館内容
 きものショーの上演、西陣織の製織実演、
 西陣織の展示即売、手織体験、舞妓衣裳、
 ホビー教室、十二単着付、アートインテリア教室
 レストラン、駐車場完備
お近く来られましたら是非お立ち寄り下さいませ。

たばた

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