2011年9月11日 

第67話:一条戻り橋

「いづくにも 帰るさまのみ 渡ればや 戻り橋とは 人のいふらん」
平安時代の歌人 和泉式部の和歌にあります有名な「一条戻り橋」は京都一条堀川に架かっており、「あの世」と「この世」をつなぐ橋とも言われていました。

本日は「一条戻り橋」をご紹介させて頂きます。

▼平安時代からここは都の大内裏の鬼門で、当時から都人はこの橋のことを死人が蘇り、鬼が出る橋、百鬼夜行の道として気味悪がられていたようで、「戻橋」は魔界への入口として見られてきました。



現在は舗装や幅を拡張されましたが、平安京の頃から場所や向きは全く変わらず、この場所にあります。

▼日本昔話にもなっている平家物語の源氏の渡辺綱の話です。

夜中に戻橋のたもとを通りかかると、美しい女性が「夜も更けて恐ろしいので家まで送ってほしい」と頼んできました。それを引き受け馬に乗せたところ、女はたちまち鬼に姿を変え、綱の髪をつかんで愛宕山の方向へ飛んで行ったそうです。
綱は鬼の腕を太刀で切り落として逃げることができましたが、片腕になってしまう。とゆう有名な話があります。
桃山時代になるとこの橋の付近は罪人のさらし場となり、刑場への引き回しの通り道とされ、あの有名な千利休も秀吉の命で切腹した首が晒された場所でもあります。
そして、現代に至るまでいくつもの怪談がのこされています。

▼そんな恐ろしい伝説があった橋の下を流れる川は今では遊歩道になっています。

▼この橋の下で川に足を浸けると、


ヒンヤリします・・・。

<おしらせ>
平成23年9月25日(A),26日(B),27日(A),28日(B),29日(A),10/2日(B)
A=田端和樹
B=田端正美(父)
西陣織会館にて絞り実演をさせて頂きます。
京都市上京区堀川通今出川南入
TEL(075)451-9231
FAX(075)432-6156
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伝統産業見学施設
開館時間 AM9:00 ~ PM5:00
入館料 無料
会館内容
 きものショーの上演、西陣織の製織実演、
 西陣織の展示即売、手織体験、舞妓衣裳、
 ホビー教室、十二単着付、アートインテリア教室
 レストラン、駐車場完備
お近く来られましたら是非お立ち寄り下さいませ。

たばた

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