2011年12月27日 

第174話:藍染雪花絞り

京都では絹を染められる方はおられても絹とは違う染料の木綿を染められる染め屋さんはあまりおられません。それは技術的な事ではなく管理が難しいとゆうことです。料亭の厨房と行列の出来る中華料理店が同じ厨房を使うとすれば徹底した管理が要求されます。一つの場所で異なった二つの事をするのはすごく困難なことです。

本日は「藍染雪花」に挑戦してみました。

▼畳むのもだいぶ成れてきましたが浴衣一反(約13m)畳むのに二時間程かかります。これ以上時間をかけると効率が悪く、これ以上早く畳むと雑が出てしまいます。この二時間とゆう時間が手作業では最も早くてキレイに畳める時間のような気がします。

▼精密に畳んだ生地は、糸一本で固定できます。

▼そして、生まれて初めて「藍」を作ったのですが、この濃紺は凄いです。京鹿の子の染め屋さんが使わない理由がはっきりと分かりました。濃紺な染料は霧の一滴でも生地に付着すればジュンワーと大きく濃紺が広がります。気づかないうちに藍があちこちに飛び回りいつの間にかそこらじゅうが青く、手まで染まっていました。

そういえば藍染めをされてる工房は青かったなぁとふと思い、一つの場所で木綿を染めたり絹を染めたり藍染めしたりするのは、リスクが高いと実感しました。

▼とはいうものの一度はクリアしておかなければいけない壁が自分にはあり、なんとか一反染めたものがこちらです。

色はともかく、もう少し改良が必要です。あと一歩かな・・・。この一歩が大きいような気がします。

万が一木綿に絹の染料が付いたとしても抜染で色を抜く事が出来ます。ですが絹に木綿で使う、いわゆる色落ちのしない染料が付着すると何をしても色は抜けず難物として買取らなければなりません。中には数万~数十万の物もあります。とはいえリスクを背負ってでも色んなものを染めなければ絹だけでは生計が立てられないとゆうのが染め屋さんの現状です。いつも付着した難物を見て嘆いておられます。

たばた

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