絞りは手に伝わる微妙な感覚を読み取り勘とコツで括ります。括りに必要な道具も自分の手に合っていなければ感覚が読み取りにくく作業に大きな影響を与えます。その為括り手によって道具の形は様々です。
そんな絞り道具を作る為によく行く「たばた絞り第2工場」をご紹介させて頂きます。
▼場所は自宅から車で10分程。
右にハンドルを回すと腱鞘炎の腕が痛いので左折のみで向かいます。(ウソです)
本日は「小ぼうし絞り」をご紹介させて頂きます。
紙芯が詰められない程小さな柄を染め分ける際に「小ぼうし絞り」を使います。
男性には不向きで指の細い女性が主にされる技法です。
私は指も太くこの技法は無理だと言われてきました。確かに自分より指の細い方でも
括れない方がいますが無理と言われるとどうしてもやりたくなります。
「親父の後継ぎしなあかんぞ!」と周りの方によく言われ続けてきましたが反抗期には
「何でこんな地味で古くさい事せなあかんねん!」と蹴り上げたタコぼうしに穴が空き、母が徹夜で解き、父が括り直していました。
▼本日ご紹介させて頂くのは母親の姉でもあり父親の先輩でもある女絞り職人「那須富子」さんです。
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