第1696話:江原さん雪花

2016年9月21日 

雪花絞りの再現性にはいつも悩まされます。何度同じようにやっても毎回仕上がりが微妙に変わる。自分の性格上こうゆうのは完璧を求めてしまう。ところが清少納言も“月は満月よりも、幾分欠けているほうが風情がある”と書いていたし、兼好法師も“螺鈿(らでん)は少し剥げ落ちたところに風情がある”と不完全の美を愛していました。
絵画の中のビーナスも下っ腹がふくよかで、見る人になんとも深い母性を連想させます。もしもビーナスがスーパーモデルのように完全なプロポーションをしていたら、人々は果たしてそこに、女性の豊かさ、優しさ、温かさを感じたでしょうか。
不完全とか完全という観念自体が、そもそも意味のないものなのかもしれません。
まぁいいか、一番大切な事は楽しんで頂けることなので出来る事を頑張ろう。

本日は「江原さん雪花」

▼良くお似合いでいつも着て下さってます。

▼昨日見ました。下も雪花富士を穿いて下さってたようで全身雪花でした(^^)

今日は雨も上がったので頑張って雪花の染色です!

たばた

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