第1897話:エプロン

2018年9月28日 

朝は肌寒くなってきました。今年は家でカブトムシを飼育していたのですが昨日まで元気に生きていて長生きしたことにびっくりでした。カブトムシの餌というとスイカのイメージがありますがお腹をこわすのでよくないそうですね。一番いいのはバナナで次にゼリー。うちはゼリーをこまめにあげて時々喚起して霧吹きでシュシュっと。つがいで飼っていたので卵を産んでいるかわかりませんが来年の夏まで見守っていこうと思います。

本日は「エプロン」

▼ある方からのご依頼でエプロンを二パターン絞って染めました。

▼どちらも素敵に仕上がりましたのでエプロンをつけてお仕事されるのが楽しみです。

ご依頼ありがとうございました。

たばた

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第1896話:ロータス(=蓮)効果

2018年9月14日 

新品の衣類の多くは撥水加工がされております。撥水加工は目には見えないミクロレベルで細かな突起状のものが生地についていて、水は表面張力により弾かれるという仕組みだそうです。生地に撥水加工をすると“丈夫で長持ち”“汚れにくい”“生地が織りやすい”“艶が出る”“汗ジミが出ない”などの効果があります。当然その後染色することを想定していないので撥水する生地を染めるのは大変です。
通常絞り染は染料を水(お湯)に溶かし、60℃以上の温度の水溶液中に衣類を浸し撹拌しながら染色しますので撥水が弱まった状態になるため撥水がかかっている生地が全く染まらないというわけではなく染まる場合がほとんどです。ですが染まり方が弱かったり、撥水加工がきつくかかっていて撥水がムラに残っている場合はムラに染まってしまう場合があります。
問題は雪花絞りのように撹拌をせずに染料を吸収させ、吸い上げることで模様を生み出すような染色方法に撥水加工がされている生地を使うと思ったような模様や色を出すことはできません。
「それでも、ムラになっても構わないから染めてほしい」という場合は染めさせていただいてます。

本日は「ロータス(=蓮)効果」

▼この生地もかなりきつく撥水加工がされています。

▼蓮の葉も同じ原理で水がコロコロと弾かれて落ちる際、泥や小さな昆虫なども一緒に落ちることで葉をきれいに保っているそうです。そしてこの効果をロータス(=蓮)効果と呼ぶそうです!

撥水加工を分解する方法もあれば何度か洗えば撥水が弱くもなってきます。ですが手をかければかける程生地も傷みコストも上がってくるためやっぱり撹拌しながらじっくり染める浸染が向いています。

▼とゆうことでいくつか染めてみました。

こちらはネットショップにて。
※一部染めムラや染め汚れがありますがご了承ください。

たばた

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第1895話:京都工芸繊維大学の学生さん

2018年9月1日 

先日「2018京の伝統工芸―技と美―発表会」を見に京都工芸繊維大学に行ってきました。
工芸繊維大学の学生さんと引率の先生がグループごとに別れ「京絞り」「京金網」「調べ緒」「錺金具」「京からかみ」の工房を見学されました。
今の時代わざわざ弟子入りしなくてもネットで調べて、機械で同じものがたくさん作れてしまいます。一時のお金儲けだけを考えればそれがいいのかもしれません。
機械は毎年のように新型が登場します。誰でもできることは引き継がれることなく人任せになってしまうのかもしれません。
人から聞いた話は人の話。自分の目で見て自分の耳で聞くことで何を感じ、何を自分たちの心の中に残そうとしたのか、そして何を生み出そうとしているのかを発表されました。

本日は「京都工芸繊維大学の学生さん」

▼お越し下さった工芸繊維大学の学生さん。

今年一番暑い日の一番暑い時間帯でした。お疲れさまでした!!

たばた

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