京都の観光地としても有名な大原三千院の参道奥に天台宗の寺院「宝泉院」があります。庭園には沙羅双樹の木が茂り、樹齢700年と伝えられる「五葉の松」があり、枝振りや形状が非常に立派で、京都市指定の天然記念物に指定されています。
本日は渾身の絞り手ぬぐい「五葉の松」をご紹介させて頂きます。
▼まずは青花で下絵を描き、糸入れを施すのですが、絞りの絵は単純に見えて非常に難しく、絵を描く時にはどのような技法を用いて加工をするのか下絵~仕上がりまでのイメージが頭に入っていなければ絵を描くことはできません。
▼線を表現する箇所に「平縫い締め絞り」を施します。
▼SOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい「五葉の松」には 黄蘗と橡色の二種類がございますが、実はこちらの手ぬぐい同じ柄ですが絞り技法は全く異なる業を使っております。
染色は薄い色から順番に染めていく事が鉄則ですので「平縫い締め絞り」を施したままピンクに染め、鬼灯絞り(省略)を施した後、黒に染めます。鬼灯絞りを解くとこのように、
▼「平縫い締め絞り」「鬼灯絞り」を組み合わせたSOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい/五葉の松 橡色(くぬぎいろ)の完成です。
SOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい/五葉の松 黄蘗(きはだ)ですが、同じように薄い色から順番に染めていきますと、黄色に染色後「鬼灯絞り」を施すと「松」の部分を黄色にしてしまうことになります。
組み合わせ技は「平縫い締め絞り」と、・・・「あの技」
明日に続く
たばた