2012年2月13日 

第222話:本日のお客様

連日お伝えさせて頂いてます西陣織会館で、中年男性の方が「若いあんたに聞きたい!どうゆう気持ちでここに座っとるんや?」と聞いてこられ、「誰かがやらないと無くなってしまう。とゆう気持ちです。」と答えると中年男性の方「よく言った!!」とパンパンパンパン拍手をして帰られました。本音は(「あ~腹減った。まだ11時やん」とゆう気持ちでしたが。ホッ)どうやら正解だったようです。
そして次に来られた方「あんたが絞りをしたところで手遅れや!やり残してる事なんかない!5年もしたら日本に職人はおらんようになるのに生き残れるはずない!絞りなんて趣味にして早く辞めてしまい!!京・雪花絞り?フンッ!!」と言ってくる方。更に金彩の位置までダメだしをされました。(こちらは見せる為ではなく自分の為なのですが・・・。)
タライが落ちてくるような紐があればおもいっきり引っ張ってるところです。

そんな中SOU・SOUスタイルで応援に来てくださった「お二方様」ありがとうございました。

▼黒っぽく統一されてます。履いておられた貼付地下足袋 さしこ 赤2がひと際目立っていてかっこよかったです!!

▼もうお一方様は中に麹塵染めを着ておられます。チラリと見えるのがまたかっこいいですよね!!
*麹塵(きくじん)は平安時代、天皇だけが着用できた禁色(きんじき)の歴史を持ちます。光の当たり具合によって様々に色を変えるのがこの染色の特徴です。『白熱灯で見ると赤茶色』、『蛍光灯の下で見ると緑がかった茶色』に見えます。

せっかくお越しくださったにもかかわらず何らおもてなしが出来ずスミマセンでした。

▼そして興味はありませんが一日に何度も聞こえてくる外国人観光客だけの為の着物ショー。

裏づけが必要です。そのためには絞り続けるしかありません。

たばた

<おしらせ>
平成24年2月7日、8日、12日、13日、14日
※5日、6日、9日、10日、11日お休み
西陣織会館にて絞りの実演をさせて頂きます。その他の職人さんによる実演もあります。
お近く来られましたら是非お立ち寄り下さいませ。

「西陣織会館 伝統産業見学施設」
京都市上京区堀川通今出川南入
TEL(075)451-9231
開館時間 AM9:00 ~ PM5:00
入館料 無料
会館内容
 きものショーの上演、西陣織の製織実演、
 西陣織の展示即売、手織体験、舞妓衣裳、
 ホビー教室、十二単着付、アートインテリア教室
 レストラン、駐車場完備

LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です