本日ご紹介させて頂きますのは「小ぼうし絞りとタコぼうし絞りの合わせ技」です。
▼こんな物を道で拾ったら、思わず空を見上げてしまいます。
こちらは宇宙からやって来た物ではなくタコぼうしの技法で引っ張り出した箇所を更に小ぼうし絞りを施した「針千本絞り」です。見た目がハリセンボンに似ています。
本日は「小ぼうし絞り」をご紹介させて頂きます。
紙芯が詰められない程小さな柄を染め分ける際に「小ぼうし絞り」を使います。
男性には不向きで指の細い女性が主にされる技法です。
私は指も太くこの技法は無理だと言われてきました。確かに自分より指の細い方でも
括れない方がいますが無理と言われるとどうしてもやりたくなります。
「親父の後継ぎしなあかんぞ!」と周りの方によく言われ続けてきましたが反抗期には
「何でこんな地味で古くさい事せなあかんねん!」と蹴り上げたタコぼうしに穴が空き、母が徹夜で解き、父が括り直していました。
▼本日ご紹介させて頂くのは母親の姉でもあり父親の先輩でもある女絞り職人「那須富子」さんです。
(さらに…)
同業者の方で「あそこには負けたくない」「真似された」「技術を教えたくない」「歴史や伝統が大事」と言われる方もいますが本当は忘れてるだけだと思います。
私は仲間同士で足を引っ張りあって勝敗を決めるような泥試合に参加するつもりはありません。歴史や伝統も大事ですが生まれて今までもこれからも大事じゃ無い日は一日もありませんので自分の絞りを一生懸命するだけです。
本日は「金麦浴衣」をご紹介させて頂きます。絞りの浴衣が大好きと言って下さる
女優の壇れいさんはCMで着られる浴衣もご自信で選ばれるそうです。