第75話:お手入れ

2011年9月19日 

越前打刃物は700年の歴史があり、その歴史と技術が高く評価され、刃物産地としては全国で最初に伝統的工芸品の指定を受けたそうです。
刃物は一生物ですので、お手入れはかかせません。

本日は、「刃物研ぎ」のご紹介です。

▼こちらは長年使っている砥石です。こうして見ると随分歪んできました。

砥石は少なくとも30分は水に浸けておきます。

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第74話:京都壬生

2011年9月18日 

幕末期、幕藩体制が弱体化し京都の町の治安は悪化。そんな背景のもと自ら志願して動乱の中に飛び込んでいった攘夷の志士達・・・。
国を出るときにもう帰ってこないという死の覚悟ができていた。だから強かったのです。

本日は、たばた絞り家付近の、新撰組ゆかりの地「壬生」をご紹介させて頂きます。

▼壬生寺界隈には画像を見ていただいて分かるように連日たくさんの観光客で賑わっています。

自転車のおばちゃんも、きっと新撰組ファンです。

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第73話:むささび~その弐~

2011年9月17日 

昨日の続きです。

▼染色が終わり解きの工程です。


仕上がり具合は解いた後にしか分かりませんので、頭の中の想像と一致しているか、緊張の一瞬です。

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第72話:むささび~その壱~

2011年9月16日 

動物が群れを作るには理由があります。例えばネズミなどの小型哺乳類は固まることでお互いの身体が熱源になり寒いところでも生き抜くことが出来ます。鳥やサルなどは、敵を見つけると声を上げ群れ全体に教えることで被害を最小限にするそうです。また、安定して子孫を残すこともできます。群れには非常に厳格なルールがあり、そのルールに従わないものは群れから追放されます。こうなった固体を受け入れる群れもありません。
追放されたモノは食事にも事欠く状況になり、凶暴になるそうです。

本日は「むささび」をご紹介させて頂きます。

▼まずは下絵と糸入れです。色糸を使うと染色の際、生地に糸の色が移る場合がありますので、生成糸もしくは白糸を使用します。青生地の画像で見て頂くと分かるかと思いますが、糸入れをしているラインより下を防染します。

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第71話:決意

2011年9月15日 

絞り染めの職人さんがまた一軒廃業されると聞きました。

私がまだ見習いで父の後ろを付いて回っていた頃、そこの染め屋さんは既に息子さんが親父さんの後を継がれていて、親子で染めておられました。平均年齢が60~70のこの業界では期待の若手染め職人でしたが、仕事自体が激減し、やむを得ず廃業されるようです・・・。 (さらに…)

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