第1599話:小さな町工場の話

2016年3月14日 

昨日放送の『Mr.サンデー』で、開くと水平になる「方眼ノート」の制作秘話が放送されました。普通のノートは机に置くと盛り上がって書きにくく片手で参考書を押さえ、もう片方でノートの膨らみを押さえなければならないのですが、この方眼ノートは机に置くと、水平に広がり非常に書きやすい作りになっています。このノートを作ったのが下町の小さい工場の2人のおじいちゃんでした。

しかし大手メーカーに営業したものの「10万冊ならどれぐらい作れますか?」と言われ、腕のいい職人技で生み出すノートのため1日300冊が限界で、量産が出来ないため40~50社受けたが成果はなく、宣伝費や販路がないので結局置いてくれたのが東京新宿区の三省堂書店の都庁店だけでだったそうです。ある代理店からは思いがけない大量注文がきます。正式な発注がある前に1日300冊しか作れないものをコツコツ作り8000冊を用意しましたが、100円のものを売るのに70円引いて30円で降ろしてくれと言われ、仕事すればするほど赤字になるので断ったという。
そのため8000冊の在庫の山が残ってしまいます。
しかし数千冊の在庫として眠っていたものが今年に入って注文が殺到!
遊びに来た御孫さんにこう切り出したそうです。「これおじいちゃんが作ったノートなんだけど、ずいぶん残っちゃって、友達に配って宣伝してくれんか?」
せっかく作ったものの在庫の山だったというノート!見開き1枚として使えるという便利なノートですが御孫さんは特に感動は全然なかったという。
「確かに、山はないけど、それがそんなにすごいことなのかな?」と思ったそうで、何せメモは、ほとんどスマホだったので、ピンとこなかったそうです。
とはいえ、おじいちゃんを少しでも助けられればと思い、写メを取り何気なく「【拡散希望】うちのおじいちゃんノートの特許をとってた…宣伝費用がないから宣伝できないみたい。Twitterの力を借りる!どのページを開いても見開き1ページになる方眼ノートです。」とつぶやいたら、それが一気に広まり、瞬く間に2万リツイートを超え!
ノートを作った社長の自宅では「何かお孫さんのツイッターがきっかけで、すごい勢いで広まってますよ!」との連絡が…
その後、10万を超えるアクセスで電話が鳴りやまなくパニック状態に!?
一時は、完売の張り紙を張り、電話線を切って、カーテンを閉め切り、嵐が過ぎ去るのを待ったという。

現在、中村社長は、参考書や地図、楽譜など、次なる水平開きの応用に向けて頑張っておられるそうです。
放送終了後、Amazonでは、値段が6980円にまで高騰していました。
テレビの力、ネットの力も凄いのですが町工場の力はもっと凄い!
まさに、日本はモノ作りの国!とゆう内容でございました。

本日は「小さな町工場の話」

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僕なんか個人事業で比べるに値しませんが苦労話がひしひしと伝わり胸が熱くなりました。
今後の、参考書や地図、楽譜などの水平開きシリーズに期待ですね!

たばた

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