2011年10月2日 

第88話:五葉の松~その肆~

昨日の続きです

本日は、「括り」のご紹介ですが、タコぼうしの括りは一つ目が括れても二つ目は一つ目が邪魔になり、三つ目は一つ目と二つ目が邪魔をして、とゆうふうにどんどん括るのが難しくなります。何十年と経験を積んだ職人でも括れない方も多く、絞り技法の中では非常に難易度が高い技法で技術者は数人としかおりません。

▼そして「五葉の松」は、芯が大きい為ずっしりと重みがあり、更に難易度は増します。

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2011年10月1日 

第87話:五葉の松~その参~

昨日の続きです

▼タコぼうしに使うナイロンは、万が一外部からナイロンに傷が付いたとしても大丈夫なように二枚重ねにして畳み熱で閉じた筒状の物を使います。

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2011年9月30日 

第86話:五葉の松~その弐~

ある方が、ちりめんの白い風呂敷に鹿の子絞りをビッシリと付けて、桶絞りにタコぼうし絞り白輪取りと、これでもか!と言わんばかりの絞り風呂敷に更に刺繍を入れ数十万円で売っておられ「ここまでしてもアカンか、物が売れんようになったな~」と言わはるので、「無地の方がマシじゃないですか」と言ったら怒られました。
私にはテーブルに飾られたバラより野に咲くレンゲソウの方がキレイに見えます。

昨日の続きです

五葉の松(黄蘗)ですが、こちらも五葉の松(橡色)と同じで下絵→糸入れ→「平縫い締め絞り」
を施し、黄色に染色です。

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2011年9月29日 

第85話:五葉の松~その壱~

京都の観光地としても有名な大原三千院の参道奥に天台宗の寺院「宝泉院」があります。庭園には沙羅双樹の木が茂り、樹齢700年と伝えられる「五葉の松」があり、枝振りや形状が非常に立派で、京都市指定の天然記念物に指定されています。

本日は渾身の絞り手ぬぐい「五葉の松」をご紹介させて頂きます。

▼こちらが「五葉の松」です。

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2011年9月28日 

第84話:アイロン職人

私にとって今年の夏は「雪花絞り」の夏でした・・・。とにかく暑かったです。
朝から晩までアイロン掛けの毎日で、もちろんエアコンなんて効かないので氷枕を頭に乗せての作業でした。アイロンを生まれて初めて触ったのは去年で、アイロン暦2年目ですが「今年の夏一番アイロンをかけた人」のグランプリがあれば、間違いなく3位までには入っています。

司会の方に「アイロン職人のたばたさん一言」と振られるとすれば、

「大人になってから、こんなにアイロンを触るとは、夢にも思っておりませんでした」と言います。

▼そんな雪花絞りを色んなところでみかけ、阪急電車の車内に雪花浴衣を着たソニンさんのポスターが。

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