2011年10月7日 

第93話: 着抜

SOU・SOU×たばた絞りの製品に使っている染料の大半は堅牢度の高い(色落ちしにくい)化学染料を使用しております。その為、一度染めた色を抜く(白に戻す)事が出来ず、色の上に色を重ねて模様を表現しておりますが、中には着抜(染めた部分を白く抜き、さらに上から着色をすること)で模様表現しているものがございます。

本日は「着抜」をご紹介させて頂きます。

▼こちらは着抜を繰り返して染め分け模様を表現した着物です。

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2011年10月6日 

第92話:秋味

京都は秋を通り越えて少し肌寒いくらいになりました。五山の送り火が終わり、22日には、秋の都大路に繰り広げられる京都三大祭の一つ「時代祭」があります。
行列は“激動の幕末”から始まります。維新勤王隊列を先頭に、江戸、安土桃山、吉野、室町、鎌倉、藤原、各時代の人物が彩りを添えつつ華やかなパレードは総勢2000名(馬70頭、牛2頭、馬車、牛車なども含み)、総延長2キロにわたる行列の巡行は約2時間にも及ぶ一大歴史風俗絵巻。日本の歴史が華やかさに魅了されます。お天気だと一段と華々しく見られますが、遠方からお越しの方は暖かくして来られた方が良いかと思います。

本日は「秋の味覚」をご紹介させて頂きます。

▼祖母が住む滋賀県竜王町です。

田園が広がりとても空気がキレイなところです。

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2011年10月5日 

第91話:一本の魅力

柔道や剣道で、技が決まることを【一本】といいます。真剣勝負に二回は無く、
一本勝負に命を懸けます。

本日は「一本の魅力」をご紹介させて頂きます。

▼絞り実演の最終日。こちらは親父です。

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2011年10月4日 

第90話:和心

香りの良いキレイな花をレストランなどで豪華に飾ると料理よりも花の方が引き立ってしまったり、料理の匂いよりも花の香りが引き立ってしまったりと、料理を楽しまれに来られたお客様を迎えるにはキレイに飾ったつもりの花も邪魔になることがあります。「ある方が良い」か「無いほうが良い」かとゆうのはすごく難しい時がありますが、一番は相手を思う気持が大切かと思います。

本日は「和心」をご紹介させて頂きます。

▼すっかり秋になり西の空は入道雲から「さば雲」へ

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2011年10月3日 

第89話:五葉の松~その伍~

昨日の続きです。

現在「タコぼうし絞り」の技術者は父の世代に数名おられますが、次の世代で継承している者は残念ながら私しかおりません・・・。本当は染色工程の様子を詳しくご紹介出来れば、「タコぼうし絞り」の良さや凄さがより明確にお伝えできるのですが、色んなところからの圧力がかかっており、私はともかく染め屋さんにご迷惑をお掛けする事は出来ませんので、シークレットとなっております。この技法、残すなら今しかないだけに非常に残念です・・・。
私の力不足です。申し訳ございません。

▼まぁ、いっか!とゆう訳で、大事な工程をすっ飛ばし五葉の松(黄蘗)のタコぼうし絞りが染まってきました。

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